加入者回線はだれのものか
この接続問題で東京通信ネットワーク(TTNet)がおもしろい問題提起をしました。
電力会社から光ファイバーのネットワークを借り、地域系通信事業者として開業した同社は累積赤字に苦しんでいました。
近距離通話に3分10円の足回り料金をNTTに払っていたのでは、市内はもちろん近距離通話でもNTTより安い料金は設定できず、一般電話の加入者が獲得できなかったからです。
そこで、家庭から最寄りの電話局までの加入者回線を、TTNetに直接接続させてくれないか、と要求したのです。
加入者回線は1日のうちたかだか10分しか利用されていません。
・・・ですから、これを競争事業者に開放すれば、市内でも実質的な競争状態が実現できます。
加入者回線をNTTから分離して別会社にし、通信事業者に接続させれば、NTTと公正な競争になる、と主張しました。
加入者線はお客が基本料金というかたちでコストを払い、占有して使っています。
ですから、加入者線に接続する事業者は、NTTに接続料金を支払う必要はない、とも主張しました。
これは現在のようにインターネットFAXが普及する前の話です。