機能と多様性 3
生態系の安定性というものは、どのくらいのタイムスケールでそれを考えるかによって、この問題のとらえ方も大きく変わってきます。
ごくまれに起こる大きな異変に対して生態系が安定であるために必要な種の多様性は、通常の変動に対して安定性を維持するために必要な種の多様性に比べて、ずっと大きいことも考えられます。
今、私たちが、取り組まなければならないことは・・・
個々のケースについて正確な予測を可能にするような一般的な手順を検討することでしょう。
そのためには、操作可能な自然生態系あるいは実験生態系から種を人為的に取り除くことの影響を、さまざまな側面から検討するような実験的なアプローチと、生態系としての現実性を備える限りで・・・
しかもできる限り単純なモデルを用いた理論的な分析を合わせて行い、発見的なアプローチによって有効な分析手順を見い出していくことが必要であると思われます。
さて最近では、開発によっていったん失われた生息・生育場所や森林や草原を、人工的に回復するための事業が行われることもあります。
人為的に種が導入される復元は、多様性と機能の間の関係を実験的に検討するための、またとない機会ともなります。